糖尿病は何種類があるの?

糖尿病とは、名前のように、尿に糖が出ることから名付けられた病名ですが、これは血液中のブドウ糖の増加で尿の中に糖が溢れてきた状態です。実際は血液中のブドウ糖の量(血糖値)をもとに診断します。病名の「糖尿」が問題なのではなく「高血糖」が問題なのであり、本来なら「高血糖症候群」のほうが適切なのかも知れません。原因はインスリン作用の不足、つまりインスリンの供給不足と、インスリン標的臓器での感受性の低下と関係します。

一般的に、糖尿病は、Ⅰ型糖尿病とⅡ型糖尿病に分けることが出来ます。その中、日本人の場合そのほとんどがⅡ型糖尿病です。また、妊娠糖尿病や他の疾患から糖尿病になる場合もあります。ここで、この4種類の糖尿病をそれぞれ紹介致します。

▲1型糖尿病

1型糖尿病には、自己免疫反応の異常やウイルス感染により、すい臓のβ細胞を自分で攻撃してしまい、インスリンを出す機能を壊してしまうタイプと原因不明のタイプの2つがあります。いずれのタイプでも患者さんのすい臓は、自分でインスリンをだす力がなくなってしまいます。そのため、治療にはインスリン療法が必要です。特徴としては、10~20代の若い人に突然発病する場合が多いですが、高齢者でも1型糖尿病として糖尿病を発症することがあります。日本では、2型糖尿病に比べ非常に発症率が低いのが特徴で、1年間に10万人の中で約1.5〜2.5人ほど、1型糖尿病を発症するひとが存在すると言われています。最も高い国はフィンランドで、1年間に10万人の中で約40人ほど、1型糖尿病を発症するひとが存在すると報告されています。最近では、遺伝子のなかである特徴をもつ遺伝子と1型糖尿病との関連が認められており、1型糖尿病の発症メカニズムの解明が期待されています。

▲2型糖尿病

インスリン分泌が低下はしているもののゼロではなく、いくらかは分泌されているタイプです。インスリン抵抗性(細胞のインスリン感受性が低下した状態)により、作用が不足しているケースもあります。日本では圧倒的に2型糖尿病が多く、生活習慣病と呼ばれる糖尿病はこのタイプの糖尿病です。

▲妊娠糖尿病

妊娠をきっかけに、血糖値が高くなるなどの糖尿病の症状があらわれるのが妊娠糖尿病です。しかし、妊娠前、すでに糖尿病と診断されている患者さんは妊娠糖尿病とはよびません。

▲他の疾患からの糖尿病

膵β細胞機能やインスリン作用にかかわる遺伝子に異常があるもの、ほかの疾患(内分泌疾患、膵外分泌疾患、肝疾患)や、ステロイドの服用などにともなって糖尿病を引き起こす可能性もあります。