糖尿病治療薬の種類と副作用についてのご紹介~

糖尿病の薬はいろいろがありますが、中には経口血糖降下薬は作用によって大きく3つに分けることができます。

薬の作用別によって、薬の種類や副作用について見ましょう。

♣ インスリン抵抗性を改善する作用

代表的な薬の種類:ビグアナイド系薬、チアゾリン系薬

作用:インスリンの効き目(感受性)を改善し、血糖値を抑える

副作用:低血糖、体重増加

これらの薬はインスリンを分泌する作用はないので、SU薬よりも低血糖や体重増加などの副作用は起こりにくいとされていますが、低血糖症状が起こる可能性はあるかもしれないのでご注意してください。

♣ インスリン分泌促進作用

1.SU薬

作用:膵臓を刺激しインスリン分泌を促し血糖値を下げる

副作用:低血糖、体重増加

SU薬の代表的な副作用として低血糖、体重増加が報告されていました。低血糖症状(動悸、ふるえ、発汗など)が起きる原因は患者さんの状況によりさまざまですが、薬を服用していることに加え、食事量が少なすぎた、運動量が多すぎたなどの原因によるものとされています。また、インスリン分泌促進作用により、効率良くブドウ糖を細胞に取り込むことができるため、副作用として体重が増加することがあります。

2.DPP-4阻害薬

作用:インスリンの分泌を促すホルモン(インクレチン)の分解を抑制することで血糖値を下げる

副作用:低血糖

インクレチンが高血糖時にしか分泌されず、インスリンが余分に分泌されることはないため、DPP-4阻害薬はSU薬に比べて、低血糖や体重増加などの副作用が起こりにくいとされています。しかし、SU薬などと併用する場合にはこれらの副作用に注意が必要です。

♠ 尿への糖の排泄を促進する

SGLT2阻害薬

作用:腎臓でのブドウ糖の再吸収を抑制し、尿糖排泄を促進することで血糖値を下げる

副作用:頻尿、多尿、低血糖

SGLT2阻害薬もDPP-4阻害薬と同様にインスリン分泌に直接作用しないで血糖値を下げるため、低血糖の副作用は起こりにくいとされています。

♠ 食後高血糖を改善する作用

代表的な薬の種類:αグルコシダーゼ阻害薬

作用:消化酵素の働きを抑え、糖の吸収を遅らせることで食後の血糖上昇を抑える

副作用:お腹の張り、下痢、おならの増加

薬の働きによって腸からの吸収が遅れるため、お腹の中で糖が発酵することが原因で起こる副作用です。

これらの経口血糖降下薬をどのように選択し使用するかは、薬の特性や副作用は患者さんの状態によって変わりますので医師に従って服用してください。